『東洋の翻訳論 -蔵蒙対訳「学者基本典」から-』

2009年2月20日金曜日0 コメント

「学者基本典」とは、モンゴル語で"merged γaraqu-yin orun"と呼ばれるチベット語-モンゴル語対訳の専門用語集で、チベット語仏典をモンゴル語に訳す際の規範として作成されたものだ。この「学者基本典」には序文の部分に優れた翻訳論が含まれており、現在でもモンゴルで高く評価されている。東洋における翻訳論として、「学者基本典」の内容を紹介すると共に、成立までの経緯、欧米系の翻訳論との比較などが述べられている。<コメント:いたこ>

著者:北村彰秀
出版社:北村彰秀(ウランバートル)
発行年月:2007年5月
ISBN: 
価格:735円(税込)
取扱:アジア文庫(http://www.asiabunko.com/)

なお、"merged γaraqu-yin orun"は、『賢者の源泉』などとも訳されることがあり、北京の民族出版社からは『智慧之源』(dag yig mkhas pa'i 'byung gnas)という題名で1988年に出版されている。

この記事が気に入ったら...

コメントを投稿

ウランバートルの天気